片葉の蘆(あし)と腕を切られた侍
(イラスト提供:阪野さん)
東海道が鳴海を離れ左へ大きく曲がる西端のあたりに、伊勢湾台風の頃まで確かに片方にだけ葉が伸びる一群の蘆(あし)が存在していた。
言い伝えではここは猿投神社とも関係のある由緒深い土地のようであるが、ある時ここで侍同士の喧嘩があって、一方の侍が片腕を切り落とされてしまったという。
それ以来ここに生える蘆(あし)は決まって片方にしか葉が伸びなかったという。
不思議なことがあればあるものだが、残念ながら伊勢湾台風で消滅し、現在は跡形も残っていない。
東海道が鳴海を離れ左へ大きく曲がる西端のあたりに、伊勢湾台風の頃まで確かに片方にだけ葉が伸びる一群の蘆(あし)が存在していた。
言い伝えではここは猿投神社とも関係のある由緒深い土地のようであるが、ある時ここで侍同士の喧嘩があって、一方の侍が片腕を切り落とされてしまったという。
それ以来ここに生える蘆(あし)は決まって片方にしか葉が伸びなかったという。
不思議なことがあればあるものだが、残念ながら伊勢湾台風で消滅し、現在は跡形も残っていない。